2012年02月25日

映画『フラメンコ・フラメンコ』に見る生命の旅


晴れ今話題のカルロス・サウラ監督作品『フラメンコ・フラメンコ』を見て参りました晴れ

フラメンコの何たるかを知らずとも、音楽と踊り、絵画を思わせる芸術的な画面展開で

十分に楽しめる作品に仕上がっていますが、フラメンコを取り巻くスペインの文化的な

背景(セマナ・サンタ、コプラ 等)の知識が少しあるだけでも、また一味違った醍醐味

が見えてくること必至ですひらめき

 

本作は「生命の旅と光」をテーマに、フラメンコの特徴的なパロ(曲種)を効果的に使って

<誕生>から<死期>、そして<復活>に至る人の一生を光や色調と共に表現しているそう

ですが、同時に1995年公開の同監督作品『フラメンコ』で、祖父の故・ファルーコと共に

圧巻のソレア(孤独の意)を踊った幼いファルキートが、本作ではすっかり成長した姿で余裕

さえも感じる爽やかなバイレ(踊り)を披露。彼の末弟カルペータも大人顔負けの迫力で登場

する他、やはり『フラメンコ』に出演し、一昨年惜しまれつつ他界した名カンタオール

(男性フラメンコ歌手)エンリケ・モレンテの愛娘、エストレージャ・モレンテの艶姿等、

一人のアーティストの成長や世代交代という、別の意味での「生命の旅」も垣間見られます。

 

Soleá (Flamenco: Cante: el Chocolate, Baile: Manuela Carrasco, Farruco, Farruquito)

http://www.youtube.com/watch?v=lFqQDkXBZrM

Seguiriyas (Flamenco: Cante: Enrique Morente)

http://www.youtube.com/watch?v=JwezqSzpkak

 

尚、今回登場するアルティスタの多くは、ポスターの顔にもなったサラ・バラスをはじめ、

現代フラメンコシーンを代表する錚々たる顔ぶれ。現在のフラメンコは、様々なジャンル

との融合を重ね、より自由でモダンなスタイルへと進化してきましたが、対照的に『フラメンコ』

ではもっと伝統的なフラメンコが堪能できます。

 

例えば、同作の冒頭を飾ったブレリア・デ・ヘレス

迫力のカンテ(歌)でトップを切る唯一無二のカンタオーラ(女性フラメンコ歌手)

パケーラ・デ・ヘレス等、フラメンコの黄金期を牽引してきた多くの伝説的フラメンコ

アーティストがこの10年で他界しました。

失われたものの大きさは計り知れませんが、そうした時代の移り変わりも踏まえ、

フラメンコ界の「今」を伝える作品、それが本作『フラメンコ・フラメンコ』なのです。

 

東京では渋谷のBunkamuraル・シネマにて3月中旬迄公開、全国の劇場でも公開中

又は随時公開予定です。(詳細は下記『フラメンコ・フラメンコ』公式サイト「劇場情報」

にてご確認ください)

因みに、ル・シネマのサービスデ―はネット予約で軒並み満席となっていましたので事前確認

した方がベター。

 

人生、何がきっかけとなり、どの様にして新しい扉が開かれていくかわからないものです。

この記事を読んでほんの少しでも心惹かれるものを感じた方、どうか迷わずご覧ください!!

 

*『フラメンコ・フラメンコ』公式サイト

http://www.flamenco-flamenco.com/

(編集MUU)


posted by Rita at 22:56| Comment(0) | 芸術・文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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