2011年12月24日

2011年度通訳案内士2次試験 受験レポート(その1)

みなさん、こんにちは! RITAの児玉です。今日はクリスマス・イブですね☆
地域によっては雪が見られるほどの寒さになりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今月11日(日)、通訳案内士(通訳ガイド)の2次試験が行われましたね。
スペイン語関連で唯一の国家試験です。今年は私を含め、RITAのメンバー数名が
チャレンジしました。


通訳ガイド スペイン語過去問解説〈平成22年度問題収録〉 [単行本] / 高松 朋子, ヘスス マロト・ロペステジョ (著); 那須 まどり (監修); Jesus Maroto Lopez‐Tello (原著); 法学書院 (刊)

通訳ガイド スペイン語過去問解説〈平成22年度問題収録〉 [単行本] / 高松 朋子, ヘスス...

今回の記事では、そのうちSさんから頂いた受験レポートを公開します。
模範的な回答ではなく、記憶が定かでない箇所もあるそうですが、
読者のみなさんの参考になれば、とのこと。

今後受験を考えている方、ご興味のある方は、ぜひご自分で回答を考えながら
読んでみてください。


【スペイン語受験レポート】

◆受験状況:スペイン語(東京会場)10時〜11時の時間帯。

◆試験官:スペイン語ネイティブと、スペイン語を話す日本人男性の二人。

◆質問内容

・スペイン語で:

1)お名前とご住所を教えてください。

2)なぜ日本人の大半は着物ではなく、洋服を着ているのですか?

3)第二次世界大戦で破壊された後、日本はどのように復興しましたか?

4)日本の雨季について説明してください。

・日本語で:

5)ガイドになったら、何に気をつけて親切な案内をしたいですか?

◆質疑応答の詳細


1) Dígame su nombre y dirección, por favor.

Me llamo XXX XXX. Vivo en XXX, al lado de XXX.

2) ¿Por qué la mayoría de los japoneses se viste la ropa occidental
en vez de kimono?


Después de la restauración de Meiji, introdujo la ropa occidental, y es
más cómodo para el trabajo, la limpieza y todo. El kimono es incómodo
para moverse.

(補足:急に質問が始まり、緊張して答えが短くなった。例えば、明治時代に
洋服が採用され、初めは男性の軍人・公務員などが着ていたが、次第に働く
女性の制服にもなったこと、日本人が主に洋服を着るようになったのは第二次
大戦後であることなどを付け加えてもよかったと思う。)


3) ¿Cómo Japón consiguió reconstruir el país después de la destrucción
por la Segunda Guerra Mundial?


Es una buena pregunta. Hubo algunos crecimientos económicos para
reconstruir el país. Uno de ellos fue La Olimpiada de Tokio en 1964,
que estableció muchas infraestructuras como carreteras, el shinkansen
o el tren bala, y aumentó la demanda del viaje dentro de Japón, además
de las compras de televisión para ver Los Juegos Olímpicos. También
contribuyó el carácter de los japoneses. Hemos sido dirigentes y trabajadores,
así que trabajamos mucho para resconstruir el país.

(補足:戦後の復興要因は色々あると思うが、なるべくポジティブな内容を話す
ために東京オリンピックを例に挙げた。)


4) ¿Podría explicarme la estación de las lluvias en Japón?

Sí. Se llama “tsuyu” en japonés, es la temporada de lluvias. Empieza a los
principios de junio y termina a los mediados de julio. Dura un mes
aproximadamente. Llueve mucho especialmente en la costa del Pacífico,
pero es indispensable para los agricultores para cultivar el arroz.

(補足:定番の質問だったので少しホッとした。梅雨の期間や地域性、雨のメリット
など、練習していた内容を組み合わせて説明した。過去の例から、自分の答えに
関する突っ込んだ質問があるだろうと予測していたが、意外にも一方的に答える
だけで終わった。)


5) 仮にあなたが通訳ガイドになったら、何に気をつけて親切な案内を
したいと思いますか?


そうですね、私はおもてなしの心を大切にする通訳ガイドになりたいです。特に
初めて来日される外国人の方々は、食事のマナーや温泉の入り方など戸惑う
ことが多いと思います。そのように、お困りになるだろうと予測できることは
前もってご説明して、快適に楽しい旅をしてもらえればと思います。

◆他の受験者から後で聞いた質問

・侍(の制度)はいつ廃止されましたか?
・日本が中国や韓国から受ける影響をどう思いますか?

◆受験しての反省・感想

・動機と受験まで

2003年と2004年の受験以来、久々のチャレンジ。動機は、3月の震災後、
「生きていることは当たり前じゃない。やりたいことを後回しにせず今頑張ろう!」
と思ったことと、受験経験のある友人に刺激されたことです。6月に受験を申し
込んでからの短期集中でしたが、以前不足していた歴史や観光の知識も含め、
総合的に準備しました。

・受験当日

行きの電車内では自分で録音したQ&Aなどを聞き、会場到着後は(通信機器が
使用できないので)ノートを見て復習。緊張しやすいので、会場の案内・誘導係の
方に会うたびに笑顔で挨拶し、リラックスするよう努めました。待合室から面接を
実施する教室までの指示・移動がよくオーガナイズされていました。

・試験での態度、回答

運良くほとんどが想定内の質問でした。過去の合格者から「沈黙を避け、正確な
答えを知らなくても関連する事柄を話すこと」とアドバイスを受けていたので、
試験官の様子を見ながら、一つの質問に対してなるべく長めに回答するよう意識
しました。試験官の二人が穏やかな笑顔で頷いてくださったので、こちらも落ち着
いて答えることができたと思います。

◆参考情報

ハロー通訳アカデミーのブログにも、スペイン語の他、英語など各種言語の受験
レポートが掲載されています。ぜひ参考になさってください。
【ハロー通訳アカデミー ブログ】
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/7fa1f6a13cfd2780f72ec200ed1f9a1a


Sさん、ありがとうございました! 日本語で聞かれてもいきなりだと答えに窮する
質問ですね。レポートの中で、「自分で録音した内容」とか、「総合的に準備」と
あったのですが、どのような対策をして試験に臨まれたのか、気になるところです。
次回は引き続き、試験対策について伺ってみたいと思います! 

それではみなさん、Feliz Navidad! (ブログ編集:児玉)

posted by Rita at 16:09| Comment(0) | 資格試験・学習法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月28日

DELE受験レポート(2:口頭試験の巻)

みなさん、こんにちは! RITAの児玉です。

前回の記事では、DELE(C2:最上級)の筆記試験についてレポートしましたが、いかがでしたか? なじみのない表現も多く出題されるため、DELE未受験の友人は「あの慣用句、どれも知らなかった!」と、腰を抜かしていました。でも、対策をして傾向をつかんでおけば、全く手の届かないレベルではない!と思います。


さて、今回は、引き続き口頭試験(オーラル)の説明・感想をお届けします♪


◆日程腕時計

まず、2011年度5月の試験では、5/21(土)に筆記試験がありました。これは全員共通。口頭試験は1人ずつなので、当日と翌日に振り分けられます。この日時は、受験の約1週間前に届く受験票に記載されています。

当日の受験だと「一気に全部終わるから楽!」という方もいますが、私は翌日の5/22(日)午後だったので、「やった!一日余計に準備時間がある」と思ってオーラルの練習に励みました。


◆場所東京タワー

東京の場合、筆記は上智大学(四ツ谷)、オーラルはセルバンテス文化センター東京(市ヶ谷)に移動しての受験となります。セルバンテスでは、レベルごとに待合室が分かれ、1階受付に案内が掲示されていました。

なお、試験開始15分前までに集合しますが、私は気持ちに余裕を持たせるため、1時間前から近くのドトールで待機。他にも、受験者らしき人がチラホラ。みんな、がんばろう〜!!


使えるスペイン語フレーズ500 中級へのステップアップ/マリャヨランダ・フェルナンデス
 

【中級・上級者向けのフレーズ集】

¥1,995 Amazon.co.jp


◆試験(C2)の内容


会場には2人の試験官がいて、そのうち1人と面接します。最初は「コダマさんって、マリア・コダマと関係あるの?」「ないです(笑)」とか、「筆記はどうだった?」など、場をほぐすような会話から。ここは採点されませんが、緊張しやすい人は、なるべく積極的に答えておくとリラックスできると思います。

試験は2問で計15分です。


1)2枚の写真について描写・比較するポスト


・5つのテーマ(裏返しで見えない状態)から、1つを選びます。私が引いたのは「手紙」と「携帯電話」の2枚の写真が載ったもの。この2つについて、共通点、相違点を述べるよう指示がありました。例えば、どちらも通信手段という共通点がある一方、利用する際のコスト、相手に自分の言葉が届くまでの時間が違ってくる、などです。さらに、通信手段が昔と比べどう発展してきたか、これらのツールが「本当の」意志疎通に役立っているか、など深堀りすると理想的だと思います。


・途中、試験官から質問が入ります。例えば、

私「手紙(便箋や切手)は安いものですが、携帯は購入時に何万円もかかります」と言うと、

試験官「でも、無料の携帯もあるわよね?」と反論がきます。その場合は、

私「無料のものを買うには電話会社を変える必要があり、アドレス変更が面倒です」などと切り返します。こういうやり取りを続けていると、あっという間に終わります!


2)文学者・芸術家などの言葉をもとに、自分の意見を述べるナゾの人



・3つのフレーズ(全て目読可)から、1つを選びます。私が選んだのは、「旅行経験の豊富な人が賢いとするなら、最も賢いのは"revisor de billetes"である」という一文。パッと意味がわかったら、アナタこそ賢いです(笑)! 他の文章も、「ん?」と目が点になるような、さらに抽象的・哲学的な内容で、一瞬では理解不能。なので、とにかく身近な「旅行」という単語に焦点を当て、自分の話に持ち込もうと戦略を立てました。


・さて、暴露すると"revisor de billetes"の意味がイマイチわからなかった私。さあ、どうしよう!?これが「駅の検札係」だということを面接官に確認し、賛成意見とその理由を述べました。救われたのは、面接官が途中で「じゃあ、大学教授と検札係なら、どちらが賢いと思う?」、「それはなぜ?」と突っ込んでくれたこと。これならより具体的な答えが出せます。どれだけロジカルに説得できたか、アワアワしてる間に「はい、ここまで」と終了の合図。うーん、前回よりはマシだったと思うけど、結果はいかに…!?


◆オーラル(C2) 受験のヒント


・以前、面接官経験者に聞いたところ、「発言の内容が事実と合っているか」よりも、「流暢に話せるかどうか」を見る、とのこと。極端に言うと作り話でもいい、と。自分の知っている語彙や文法をフル活用して、とにかく自分の考えを表現することが大事!ということでした。


・過去問題や対策集などに当たって、「幸せとは?」「お金持ちで早死にするのと、貧乏で長生きするのでは、どちらが良いか?」「インターネットの効用とは?」など、抽象的なテーマでも対応できるよう、考えをまとめておくことをオススメします!


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【DELE公式サイト】

"Recomendaciones para preparar las pruebas orales"(スペイン語)が掲載されています。DELEは、試験官の注意事項から試験問題まで、全てがスペイン語!なので、まずここから慣れておきましょう☆

DELE公式サイト:http://diplomas.cervantes.es/index.jsp  

オーラルのヒント:http://diplomas.cervantes.es/docs/ficheros/200511300001_7_5.pdf  


【DELE対策・過去問題】

・「セルバンテス書店」

東京・市ヶ谷にあるスペイン語専門書店。対策問題集を購入できる他、HPから過去のリスニング問題(音声)のダウンロードも可能です。

http://www.interspain.jp/educacion/download.php  


・「アデランテ」

大阪・梅田にあるスペイン語書籍・雑貨の販売店。DELE情報(日本語)、過去問題などが掲載されていて便利です。あふれんばかりの関西パワーが伝わってきます!

http://www.adelante.jp/deleinfo.html  


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みなさん、最後まで読んでくださってありがとうございました!次回DELEの開催は、8/20(土)が東京のみ、11/19(土)・20(日)が全国6か所(東京・京都・名古屋・大阪・福岡・沖縄)ですね。ぜひ、スペイン語力の維持・スキルアップに、チャレンジしてみてくださいラブラブ(ブログ編集:児玉)


posted by Rita at 12:56| Comment(0) | 資格試験・学習法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月23日

DELE受験レポート(1:筆記試験の巻)

みなさん、こんにちは! RITAの児玉です。

先週末、スペイン文部省認定のスペイン語試験、DELEを受験してきました!

DELEとは、"Diplomas de Español como Lengua Extranjera"の略です。


どんな表現が試験に出てきたか?というと、例えば

"hablar sin ton ni son", "darse un chasco", "alma de cántaro",

"dar una cabezada", "estar a dos velas"...などがありました。

全部わかったアナタ! かなりのツワモノです。最上級をパスできるのでは!? わからなかった方、スペイン語って奥が深いですよね。恥ずかしながら、私も聞いたことのないものばかりでした。


さて、読者のみなさんの中には、すでに各級をお持ちの方や、興味はあるけど未受験の方など、いろんな方がいらっしゃることと思います。DELEは、スペイン語圏では留学や就職、海外派遣選考などの目安に使われていて、世界どこでも通用する、一生モノの資格です!今日は簡単に、DELEの説明&受験した感想をお伝えしていきます。


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◆レベルは6段階。A1(入門)、A2(初級)、B1(中級)、B2(中上級)、C1(上級)、C2(最上級)に分かれています。

詳しくはコチラ⇒ 【DELEの公式サイト】http://dele.jp/


ちなみに私は昨年の5月にB2を取得し、同じく11月にC2で不合格、今年の5月にC2を再チャレンジしたところです。

Preparacion al Diploma de Espanol,Nivel Superio.../Pilar Alzugaray

【DELE C2レベル対策問題集】
¥2,268 Amazon.co.jp

◆試験当日の時間割(2011年5月、C2の場合)

【筆記試験】

8:30 集合

9:00 -11:00 読解(60分)・文章表現(西作文)(60分)

11:00-11:30 休憩

11:30-12:15 聞き取り(45分)

12:15-13:15 文法・語彙(60分)


※口頭試験の時間割は受験者によって異なり、当日と翌日に振り分けられます。(詳しくは、次の記事でご説明しますね。)


◆試験の内容


1)読解では、長文が3題。

テーマはメキシコのコーヒー・チェーン店"Café Gourmet"が成功した理由他。

もう1題は、コロンビアの作曲家に対するインタビューで、質問者の発言と回答者の発言を適切に組み合わせるものでした。


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2)西作文は2種類。1つはフォーマルな手紙で、2択。私は「搭乗予定のフライトが説明なくキャンセルになり、空港で夜を明かした。航空会社宛に事情説明を求め、予定外の出費を補償するよう請求すること」を選択しました。


もう1つは一般的な作文で、3択。私は「仕事で滞在するなら、Madrid, Buenos

Aires, México, Santiago de Chileのうち、どの都市を選ぶかとその理由、文化理解のために現地で何をするか、完全に現地人化したいかどうかとその理由」を選び、訪れたことのあるチリのサンティアゴについて書きました。


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3)聞き取りは4題。"helecho"(シダ)の栽培方法、インターネット上の著作権管理団体の活動についてなど。なんと、最初の1題は強いアンダルシア訛り!2回読まれてもよくわからず、のけぞりました。

実は、受験者の中にスペイン帰りの友人がいたのですが、彼女も聞き取りにくかったとか。他、ラテンアメリカ各地のアクセントで出題されました。


4)文法・語彙もクセモノです。メキシコ留学中には耳にしなかった慣用句のオンパレード!しかし、対策問題を何回かやって養ったカンと、前後の文脈から推測できたものもあったので、やはり過去問などで多くの例に当たっておくといいですね。


◆事前の対策


1)下記のサイトで、過去問題をダウンロードできます。リスニング問題も。どのレベルを受けるか迷ったら、一度ご自分でチャレンジしてみては?
【DELEのモデル試験問題】

http://diplomas.cervantes.es/candidatos/modelo.jsp


2)この記事の前半に載せた問題集(写真)は一例です。過去問ではもの足りない、または、徹底的にDELEをマスターしたい方に。

【対策問題集】

"Preparación al Diploma de Español, Nivel Superior C2"(Edelsa)他

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筆記は半日がかりで、とにかく長い!ため、集中力が必要です。時間配分も重要で、例えば読解(60分)は4問あるので1問につき15分、など目安を決めて取りかかりました。30分間の休憩では、気分転換に&小腹を満たすため、カツ丼(小)を食べて景気づけしました(笑)!


受験のチャンスは、地域によって年1〜3回。目標があると、学習のモチベーションもグンとあがりますよね!まだ受験したことのない方、次回トライしてみてはいかがでしょうか。結果発表は3ヶ月後、私も受かるまでがんばります! 


次の記事では、口頭試験についてお伝えします☆

(ブログ編集:児玉)


posted by Rita at 23:58| Comment(0) | 資格試験・学習法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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