2011年07月30日

「サグラダ・ファミリアの報酬は人類の希望」 ―ソーシャル・ビジネス・フォーラムin福岡―(2)

みなさん、こんにちは! RITAの児玉です。前回の記事では、外尾悦郎氏が参加したフォーラムの趣旨、そして「ソーシャル・ビジネス」提唱者のムハマド・ユヌス博士について紹介がありました。今回は、貧困問題から端を発したソーシャル・ビジネスが、地震のような自然災害やサグラダ・ファミリアとどう結びつくのかをみなさんと一緒に考えていきたいと思います。以下、児玉の友人K.K.氏(諫早市在住)のレポートをお届けします!




サグラダ・ファミリアは、ソーシャル・ビジネスそのものだ



簡単に言えば、従来のビジネスに携わる企業の目的が利益の最大化であるのに対し、ソーシャル・ビジネスに関わる企業が目指すのは、あらゆる社会問題の解決です。

ユヌス博士が取り組んできた貧困問題はもちろんそのひとつですが、貧困は子どもたちの栄養失調や治安悪化、環境悪化など更なる社会問題を引き起こします。原因の方に目を向ければ、洪水や旱魃などの自然災害、インフラ不足や教育機会の不足、情報格差、宗教の違いに起因する紛争など、列挙してみるとこれらの問題がバングラデシュだけのものでないことは今朝の新聞を見ても明らかです(フォーラム前日の722日は、ノルウェーで悲しいテロ事件が起こった日であったということを忘れないよう記しておきます)。



ソーシャル・ビジネスに関わる企業は、どれだけ儲けたかではなく、これらの社会問題の解決にどれだけ寄与したか、という観点によってのみ評価されます。


私たちは今までこうした取り組みの多くをNPOなどの慈善事業に頼ってきました。しかしNPOの活動がチャリティーに依存する以上、資金の流入が止まれば活動も止まってしまいます。そのため善意のNPO活動家たちは資金集めに奔走することですっかり疲弊し、本来の活動に振り向けられるべきエネルギーを消耗してしまうという好ましくない現状があります。また「ただのもの」にはどうしても依存と不正が付きまとい、一方的な力関係を生み出します。


慈善事業としてではなく、あくまでかかったコストはしっかり回収する企業として継続的かつ革新的に社会問題の解決を目指すプロジェクト、それがソーシャル・ビジネスです。



La libertad vertical / Vertical freedom: Conver.../Etsuro Sotoo
¥6,624
Amazon.co.jp


もちろん既存のビジネスの枠組みでこうした問題に熱心に取り組んでいる企業も少なくありません。しかしソーシャル・ビジネスが目指すのは、あくまで投資家への配当0%の企業です。これはソーシャル・ビジネスがソーシャル・ビジネスであるために必要な定義です。わずかでも株主への報酬を約束してしまうと、いざという局面で社会問題の解決よりそちらを優先する責任が企業には発生してしまうからです。



金銭的にリスクはあってもリターンのない株を一体誰が買うのか、ここには決して綺麗事だけでは済まないハードルが存在します。この議論の中で、外尾氏はこう切り出します。「何を0%だの1%だのと数字の話をしているのですか。ソーシャル・ビジネスの報酬は、人類の希望ではありませんか」と。そして「サグラダ・ファミリアは、ソーシャル・ビジネスそのものです」と言い切ります。


「サグラダ・ファミリアで働く職人たちの報酬は、決して高くはありません。それでも人類の希望という報酬を得ていると感じればこそ、これまで129年間、ひとつの死亡事故も起こさず前進してこられたのです」


 これらの言葉の裏には、現在人類が置かれている状況への強い危機感があります。逆に今こそ我々は一丸となって希望を見出していかなければ、恐竜と同じ絶滅の道を辿る日は遠くない、そういった警句と私は受け取りました。




K.K.くん、ありがとうございました!社会問題を解決するための事業、ソーシャル・ビジネス。経済的な豊かさや数字ばかりを追い求めてきた日本社会に、ぜひ取り入れたい発想ではないでしょうか。次回がシリーズ最終回。外尾氏の価値観にふれていただければと思います!どうぞご期待ください。(編集:児玉)












posted by Rita at 09:07| Comment(0) | 芸術・文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月28日

「サグラダ・ファミリアの報酬は人類の希望」 ―ソーシャル・ビジネス・フォーラムin福岡―(1)

みなさん、こんにちは!RITAの児玉です。夏真っ盛りの日々ですが、元気にお過ごしでしょうか? さて、今回のシリーズではサグラダ・ファミリア主任彫刻家、外尾悦郎氏の名言集をお届けします。これは、東北地方の復興支援目的でムハマド・ユヌス博士を招いて行ったフォーラムでの発言を、児玉の友人K.K.氏(長崎県諫早市在住)がまとめたものです。まずは、ユヌス博士の思想と外尾氏について簡単に紹介していきましょう!



「なぜ分からないのでしょう。なぜ皆やろうとしないのでしょう」

優しくも、凛として、静かな緊張をはらんだ外尾悦郎氏の声に、皆が固唾を飲んで次の言葉を待つ姿勢を取ったのが分かりました。まるで会場全体がひとつの耳になったかのようでした。そして、その耳が聞いたのは、その日会場に居合わせた私を含む聴衆のみならぬ日本社会全体に向けられた、力強いメッセージの数々でした。


去る723日、ムハマド・ユヌス博士を迎えたフォーラムを聴講するため、私は九州大学の箱崎キャンパスを訪れました。梅雨は去り本格的な猛暑は今少し到来を待ってくれているほんの狭間の、気持ちの良い土曜日の午後でした。


RITA


ユヌス博士といえば、2006年にノーベル平和賞を受賞した経済学者です。それは自身が創設したグラミン銀行の活動(無担保小額融資による貧困層の自立支援)を通じて祖国バングラデシュの貧困撲滅に取り組んできた30年来の功績が認められてのことでした。

そのユヌス博士が提唱する「ソーシャル・ビジネス」という考え方が、今回未曾有の災害に見舞われた東日本の復興に果たせる役割を探る、これがフォーラムの趣旨です。

私は博士の著書『貧困のない世界を創る』(早川書房)に触れ、ただの経済学者にとどまらない思想家としてのユヌス博士に強い関心を抱いて公開シンポジウムの聴講席に着きました。また、博士の講演に続いて行われるパネル・ディスカッションのパネリストの中に外尾悦郎氏の名前を見つけたことも大きな魅力でした。



貧困のない世界を創る/ムハマド・ユヌス
¥2,205
Amazon.co.jp

外尾氏の名前はRITAに関心をお持ちの皆様なら、馴染み深いものではないかと思います。ガウディの遺志を継ぎサグラダ・ファミリアの主任彫刻家として日々邁進されている外尾氏は、会場となった九州大学のある福岡県出身というご縁、さらには今回の震災で甚大な被害を受けた気仙沼市とも強い繋がりをお持ちの「気仙沼大使」としての使命を帯びてこの場に臨まれていました。

しかし、なによりユヌス博士の思想に共鳴するひとりの人間として外尾氏から語られた言葉の数々はその日の聴衆だけの記憶に留めてしまうのにはあまりに惜しい、そう思わせる深い人生観と人間哲学に満ちたものでした。

これを皆様と分かち合う財産としたい、その思いからこのレポートを書いています。


冒頭は、ユヌス博士の思想がなかなか日本社会に浸透しないことに対する外尾氏の悲嘆です。もちろんそれに終始せず、すかさず我々を叱咤し、思考を促し、鼓舞する言葉が続くのですが、それらを紹介する前に、まずはユヌス博士の思想に簡単にでも触れることがより深く外尾氏のメッセージを皆様と共有することに繋がると信じ、私の理解の未熟を承知でユヌス博士が提唱する「ソーシャル・ビジネス」について説明させて頂きたいと思います。



K.K.くん、ありがとうございました!外尾氏は、1998年にスペインと気仙沼の国際交流行事に関わった縁で、現在も同市との交流を続けておられます。普段は遠く離れていても、「何かできないか」と具体的に活動される姿に心を動かさずにはいられません。引き続き、次回はユヌス博士の思想を掘り下げ、ソーシャル・ビジネスとサグラダ・ファミリアの関係を解き明かしていきます。全3回のシリーズになる予定。どうぞお楽しみに! 

(編集:児玉)













posted by Rita at 18:05| Comment(0) | 芸術・文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月21日

ディアナ 禁断の罠

先日の佐藤さんの記事(おすすめドラマ)について、ある方よりtelenovelaの投稿をいただきました☆

うれしい〜!

ありがとうございますニコニコ


-------------------------------------------------

私のオススメのtelenovelaはacorraladaです。こちらで視聴できますよ。http://www.clubit-arena.net/ca/titletop.php?titleid=D-VNV501

内容は要するに、清く貧しく育った姉妹が裕福な家庭の兄弟と恋に落ち、数々の苦難を乗り越え結ばれるといった、ありがちなパターンです。少年漫画で言いかえれば、宝物(裕福な兄弟)を手に入れるため、艱難辛苦の末、ラスボス(兄弟の母)を倒すって話です。
私は去年の今頃ハマっていました。数々のつっこみどころがあるんですが、止められなかったのを思い出します。

□舞台はマイアミですが、いつも同じ病院。金持ちも貧乏人も同じ病院なのか?
□交通事故の相手はもちろん登場人物。
□主人公の彼は、目がみえなくなったり精神病院におしこめられたり、記憶喪失になったり色々大変。
□働いているシーンがほとんどない。PCの前にはいるが、嫉妬深い彼女が入ってきたりしていつも台無し。
□お嬢様のお世話係が実の母

など色々あります。

ちなみにいまは、mi gorda bellaにハマっております。
やっとcapitulo30。頑張らないと。
-------------------------------------------------


telenovelaにはまっている方は結構多いです♪


Tさん、ありがとうございました〜!

私も観よう。(某●tubeにもありますね・・)

さわりだけみたのですが、やっぱり独特の世界・・・久しぶりにゾクゾクです(笑)


これからももっと色々教えてください!

よろしくお願いいたします(*^_^*)♪


(編集:神田)


posted by Rita at 21:51| Comment(0) | 芸術・文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。